選りすぐりのショッピング情報サイト Plat Park

携帯ページ

Yahoo!ウォレット アクセプタンスマーク
HOME»  コンテンツ»  下駄の楽しみ、ウンチクのページ

下駄の楽しみ、ウンチクのページ

■数万人の足を見て

店主自身、お店で下駄の鼻緒を挿げる作業することがあります。お客様のニーズやトレンドを探求することが主な目的です。ちょうど98年から下駄職人として経験をつんで来ました。人が何らかの”職”に対して習熟することに要する経験時間は、500時間最低でも必要とよく言われていますが、下駄作りも同じで、いいものに仕上がったと考えられるようになったのは、1000足以上、挿げてからでした。(ゆっくり作って30分として1000足で500時間)
私のお店で下駄を販売する中で日本はもとより様々な国・人種の足を大凡数万人拝見してきました。

■人類の足

人類が何十万年も前にモンゴロイド、コーカサス、ネグロイドに人種が分かれ交流し交じり合い現在に至って、足の形も人それぞれ。体格によったり、生活形態も反映される中で変化をしてきました。人種国を超えて現在の人類の足の形を大雑把に分類するとギリシャ型、エジプト型、スクエア型の3種類となります。
また経験上、足のサイズは、身長の15%です。また、子供の場合思春期前までの目安は12cm+年齢=靴のサイズ(㎝)となり、3歳の子でしたら12+3で15㎝と言うことになります。もちろん例外はありますが、これは意外と当たります。
お勧めは、一度お家で自分の足を定規をあてて測ってみることです。足のサイズは、健康診断でも測りませんから。
ちなみに、某元横綱A氏を1ラウンドKOした身長2メートルのB氏は、マスコミが誇張して40cmの足などと言っておりますが、実際のサイズは、30cmなのです。(私のお店の最大サイズの角下駄は1尺≒30cm)
B氏にTVスタッフがプレゼント用に当店で買い求めた下駄はこの1尺の下駄でした。

足の形に関して詳しくは、TOSGXのページをご覧ください。靴メーカーの団体のホームページです。

http://www9.ocn.ne.jp/~touei/asikata.htm

■下駄と靴のサイズの考え方のちがい

靴の場合は、barefoot(素足)を皮革などで覆う履物のため、足の形に合わせて細かなサイズバリエーションがあります。それと全体のファッションコーディネートを考え、あえてボトムにボリュームを持たせたい時には、大き目の靴が見た目キュートでもあったりします。そんな時は、ちょっと緩めだけど、見た目重視を優先するなんてことは、よくあるんじゃないでしょうか?
一方下駄は、と言うとbarefootを鼻緒で挟み込むような履き方をする構造ですから、あまり細かなサイズ設定がないのです。アバウトなサイズ割となってます。言い換えると下駄・雪駄など日本の履物は、足の指を露出して履くものですから前述の足の形のパターン(ギリシャ、エジプト、スクエア)にとらわれず、履くことが出来るのです。下駄を履いて「外反母趾なならない」所以なのです。素足を露出させる履物でサンダルがあげられますが、ギリシャの革サンダルを例にとると、隙間はありますが革で足の形に合わせて素足を覆う構造になっています。ですから、アテネの街角に多くみられるサンダル屋さんの店頭にはセンチ刻みのサイズが店頭には用意されています。
昔からの下駄の履き方は、よく「かかとをはみ出して履くと粋だよ」と言われるております。店主もわざと小さいサイズを選んだりします。

■アキレス腱の法則

目安としてアキレス腱の延長真下が下駄のエッジと同じ位になるのが理想です。アキレス腱の位置より下駄が小さければ、これは幾ら粋がっても小さすぎます。また、小さすぎる雪駄や下駄を履くと踵(かかと)を傷めます。店主自身、雪駄を履くとき粋がって小さいもの履いておりますが。実際、痛いの我慢してます。程ほどに。


また最近では日本のお客様も洋服に下駄を合わせる、あるいは海外のお客様だったら当然洋服に合わせる下駄を求めております。中には男物の角下駄を女性が履く場合だって、コーディネート上ありなんですから。私のお店では、男性用の下駄は、ユニセックスと考えています。
世界の中で下駄を見るとカジュアルな履物の一つですから、自由に考えていいんじゃないでしょうか?

 

■「木」から作られる下駄

千差万別、色々な形の下駄は、呼び方も様々、ただし共通点は、鼻緒の形状と下駄の材質が木材であることです。
材質で言えば、履物は軽い事が重要です。桐が最も一般的で、軽く丈夫(ただし表面は傷がつきやすい)古くから家具などにも使用され広い地域で使用されています。杉は日田杉の産地として大分県日田市が有名ですが、秋田県でも秋田杉の下駄が生産されています。


他にもヒノキや柳、メープル材などありますが、あまりなじみはありません。長い歴史の中で試行錯誤様々な木材を使い伝承されてきた桐と杉が下駄材料の2大スターと言ってよいでしょう。
また、下駄のベースに塗りが施されさらに、バリエーションは広がっていきます。白木の味を生かすプレーンなものから始まり漆塗りの高級品やニス塗り、表面を焼いたもの…。


話をするときりがないのですが、店主自身が好きなページで「木の雑記帳」と言うホームページがありまして、そこには最近の下駄業界の事情を詳しく触れていて、参考にしています。(いったい誰が書いたページなのか不思議なのですが、わかりません)そこには、色々と下駄最近のトレンドを木という材質の切り口から的確に紹介しております。覗いてみてください。

木の雑記帳「平成下駄事情」

http://www.geocities.jp/kinomemocho/zatu_geta_genjo.html 

私のホームページでも紹介している「洋服に合うPARIS下駄」や「洋服に合う角下駄・芳町下駄」は、それぞれ日田杉と会津桐を使用しております。

■鼻緒の宇宙

もう一つの共通項、鼻緒ですがこれも太さや使用する生地によってバリエーションは、無限です。
伝統的なものは女性では縮緬の生地を表に使用したものやベッチンを使ったもの、男性もベッチン生地は、黒い色で一番スタンダードな下駄の鼻緒生地です。
和雑貨渋谷丸荒渡辺では、店主が訪れた海外の地で見つけた生地を鼻緒に使用する試みをしてきました。主に洋服生地です。
鼻緒のテイストが変わるだけで下駄の印象がかなり変わります。和よりも洋服に合う下駄作りの試みの一つです。
鼻緒には男・女の別があるのは、ご存知でしょうか?
写真のような前つぼ部分の肩がいかっている(男)か、なで肩(女)かで判別されます。


ただし「PARIS下駄」はこれに当てはまりません、ユニセックスとして考えた下駄なので、この法則に当てはまらない鼻緒にしました。
また、私のお店のポリシーとして、男下駄は洋服と合わせた場合はユニセックスと考えます。
この鼻緒は、構造はいたって簡単です。芯となる麻紐が2本、布が2枚あとは詰め物芯となる紙と綿から出来ています。

 

■「二束三文」

日本では昔、下駄を数える単位を片方で1足と数えていた名残りに関係するお話として紹介します。あまり価値のないもののたとえで「二束三文」と言うことばがありますが、これは、当時の安いものを言い表したもので、”下駄の鼻緒説”と草鞋の鼻緒説”とあります。

①下駄の鼻緒説:鼻緒は消耗品であるため安いはなおを挿げ替えて大切にはいておりました。以前は、履物を数える単位が片方で1足と数えられていました。(明治以後洋風に両方足1セットで1足と数えるようになりましたが)このはなを2足を三文で販売する行商がいたんだそうです。「2足で~三文ン~」の掛け声でね。

②草鞋の鼻緒説:草鞋のはなおは、早く言えば藁縄で安いものなので2束で三文の値段で販売していた。これも行商で、掛け声は同じ「2束で~三文ン~」と言って売っていたそうです。

徒然なるままに、お話してまいりました。長くてどうもすみません。この単純な木のベースと鼻緒の単純な組み合わせの履物ですが、そのバリエーションは無限大であることをお伝えしたかったのです。